基盤教育について

基盤教育の目標

茨城大学の基盤教育は、社会から求められているキャリア教育とグローバル教育の観点を含むものであり、ディプロマ・ポリシーで定めた5つの能力を全学共通に育成する。
「入門科目」と「共通基礎科目」では、ディプロマ・ポリシー③(課題解決能力・コミュニケーション力)および⑤(地域活性化志向)の能力をとりわけ育成する。「リベラルアーツ科目」はディプロマ・ポリシー①(世界の俯瞰的理解)、④(社会人としての姿勢)の能力をとりわけ育成する。また、専門教育と連携してディプロマ・ポリシー②(専門分野の学力)の能力育成を担う。特に、大学教育における初年次教育の重要性に鑑み、学生が学修を続けるために必要な基礎的な知識と技能を修得させること、および教育改革の重点である学生が主体的に問題を発見し、解を見い出していく能動的学修への導き入れに力を注ぐ。

基盤教育

基盤教育は、(1)入門科目、(2)共通基礎科目、(3)リベラルアーツ科目に分類し、各分類項目では、以下のような科目構成とその内容を設定する。なお、キャリア・グローバル教育の観点を強化する科目については*を付した。

入門科目

大学入門ゼミ*

大学という自由な環境の中で自律的・意欲的な学生生活を行うための知識・技能を身につけ、自らの専門分野を学ぶことに必要な思考力・判断力・表現力を知り、主体的・意欲的な学習の習慣を持つようになることを目標とする。全学共通部分(5回)と学部独自部分で構成する。全学共通部分では、キャリアに関する基本的なことを含める。

茨城学*

茨城という地域を多方面から幅広く学び、地域活性化への意欲を喚起し、課題を協働して解決する力を得ることを目標とする。地域の理解という点では、本学の教育の独自性を示すものであり、キャリア教育とグローバル教育の観点でも土台と言える。

共通基礎科目

プラクティカル・イングリッシュ*

グローバル化が進む中で、世界の多様な人々との協働を可能にする実践的英語能力を身につけることを目標とする。

情報リテラシー*

高度情報化社会に対応して、情報処理の基本技術を実践的に修得し、情報科学の基礎知識を得て、ネットワーク時代の情報発信と情報評価、情報セキュリティなどの情報に関する倫理を身につけることを目標とする。

心と体の健康*

自分の心身の状態への気づきと他者との関係の把握のために有効な基本的な知識・技能を身につけ、生涯にわたって健康的な生活を共同して営むための基盤を得ることを目標とする。

科学の基礎*

自然科学の知識と方法の基礎(人文・社会系のための統計学を含む)を学ぶことで、科学的探求のための思考力・判断力・表現力を身につける。また、「科学と倫理」においては、科学の知としての特徴や社会的機能、科学者の社会的役割・技術者倫理について学ぶことで、専門的職業人として活動するための倫理的な基盤を得ることを目標とする。

リベラルアーツ科目

多文化理解

異文化コミュニケーション*

異なる文化についての多様な知識、また英語以外の言語(初修外国語)を学ぶことで、グローバル化が進む地域や職域の人々との協働を可能にするコミュニケーション力を身につけることを目標とする。

ヒューマニティーズ

古来、多様な形で形成されてきた人間とその活動についての問いとそれへの答えの集積、およびその現代的姿について知識と俯瞰的な理解を得ることで、人間の知の多様性、奥深さを知ることを目標とする。

パフォーマンス&アート

スポーツ、音楽、美術、ダンス・演劇等として形づくられている多様な文化について体験的に学ぶことで、人間活動と文化の多様性、奥深さを感得することを目標とする。

自然と社会の広がり

自然・環境と人間

自然現象の多種多様性と背後の規則性・法則性を厳密に理解しようとする科学知への関心と、自然環境と人間の関わりについての総合的理解を持つことで、自然・環境への幅広い視野を得ることを目標とする。

グローバル化と人間社会*

グローバル化が進む社会の仕組みや様々な出来事について関心を持ち、それらについての社会科学的分析を幅広く知ることで、現代社会に生きる人間に必要な問題意識を身につけることを目標とする。

キャリアを考える

ライフデザイン*

社会・地域の持続的な発展に貢献できる職業人として主体的に生きるために、必要な法や社会制度について知るとともに、男女共同参画、グローバル化、ダイバーシティ等の視点から社会の実情及びワーク・ライフ・バランス等の考え方を広く学び、倫理観や総合的判断力を身につけて、自らのキャリアデザインを可能にするための基盤を得ることを目標とする。

詳細はこちらの資料もご覧ください。

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